ヒストリー&ストーリー
戦後間もない1947年(昭和22年)。原爆に見舞われた広島が「なにもない」状態から立ち上がろうとしていたとき。「ことば」を文字にして情報を伝えることで人々の生きる活力となりたい。一日の始まりを告げる「朝日」のように広島を、日本を照らしていきたい。こうした創業者・尾山卓造の熱い想いから私たちの前身・朝日精版印刷は始まりました。
印刷業のスタートは、職人が「活字」を一文字ずつ拾い上げて版を組んでいく「活版印刷」でした。当時かけがえのない物流手段だった鉄道の荷札や経済紙の印刷を通じて、人々の生活と文化の伝達に貢献していきました。
創業者・尾山卓造
活版印刷からスタートした印刷業は、その後、オフセット印刷を導入し、日本の経済成長とともに仕事の範囲を広げていきました。1978年(昭和53年)には、拡大する仕事に対応するため商工センターの印刷団地に移転。広い敷地に新しい設備を整えました。郊外への移転は、主軸であった仕事を代償としたとても大きな「決断」でしたが、それまでに築いてきた人のつながりから新たな仕事が生まれ、パワーアップした生産体制は成長を後押ししました。
成長を共にしたお客様の信頼に応え、寄り添うため松山・東京・大阪に営業所を開設。印刷の前工程のクリエイティブを担う「フロンティア」も設立しました。
当時の商工センターと本社社屋
2006年(平成18年)、多様化する時代に共に立ち向かうため、優れたカラー印刷技術の伝統をもつ中本総合印刷とグループになりました。異なる歴史と特徴をもつ2つの会社が力を合わせることになった背景には、社長同志が広島県印刷工業組合青年部時代に希望に燃えて育んだ友情がありました。
両社は親子ではなく、兄弟のようにお互いを助け合うフラットな関係を築いていきました。2015年(平成27年)には融合し、社名をユニバーサルポストに統一。名実ともに一つとなり、さらなる飛躍に向けスタートを切りました。
当時の中本総合印刷社屋
人々の関心は量から質へ、モノから心の豊かさへと移り、ニーズの多様化・個性化が加速。「個」の時代を迎えています。新しい時代に向け、2019年(令和元年)にデジタルバリアブル印刷機を導入。「One to One」と「感性」をキーワードにマーケティングやクリエイティブも進化させています。
私たちは、挑戦と創造のDNAを一人ひとりが受け継ぎ、新たな未来を拓いていきます。
デジタルバリアブル印刷機
昭和22年 11月 | 広島市稲荷町で活版印刷を開始 |
昭和23年 1月 | 「朝日精版印刷株式会社」を設立 |
昭和27年 1月 | 広島市中町に工場建設、事務所移転 |
昭和32年 4月 | 平版オフセット印刷開始 |
昭和52年 12月 | 企画制作会社「株式会社フロンティア」を設立 |
昭和53年 6月 | 広島市西区商工センターに新工場落成移転 |
昭和53年 9月 | 東京営業所開設 |
昭和57年 9月 | 松山営業所開設 |
平成15年 4月 | 大阪営業所開設 |
平成16年 2月 | ISO9001:2000 認証取得 |
平成16年 10月 | マーケティング会社「株式エムラス」を設立 |
平成17年 7月 | プライバシーマーク(JISQ15001)付与認定 |
平成18年 6月 | 中本総合印刷株式会社をグループ化 |
平成18年 12月 | ホールディングカンパニー「株式会社ユニバーサルポスト」を設立 |
平成19年 7月 | 商工センター新社屋落成 |
平成19年 10月 | ISO14001:2004 認定取得(本社、松山) |
平成22年 7月 | グリーンプリンティング認定工場 |
平成23年 10月 | 「株式会社エムラス」の営業権を継承 |
平成23年 11月 | 映像印刷事業部を開設 |
平成25年 6月 | 全日本印刷工業組合連合会 CSR(ワンスター)認定取得 |
平成25年 8月 | 広島テレワーク協会を発足 |
平成27年 4月 | 朝日精版印刷株式会社が中本総合印刷株式会社、株式会社ユニバーサルポスト、 株式会社エムラスを吸収合併し、商号を株式会社ユニバーサルポストに変更、 株式会社フロンティアを子会社化 |
平成27年 6月 | 全日本印刷工業組合連合会 CSR(ツースター)認定取得 |
平成29年 12月 | 全日本印刷工業組合連合会 CSR(スリースター)認定取得 |
令和3年 11月 | システム運用課においてISO/IEC27001認証取得 (ISMS:情報セキュリティーマネジメントシステム) |
令和4年 12月 | 「朝日株式会社」(子会社)を設立 |
令和5年 2月 | 朝日株式会社は株式会社新生より事業譲渡を受け、株式会社新生に商号変更 |