2023/3/22
販促と広告、ビジネスでは非常に多く耳にする言葉ですが、そこにはいったいどのような違いがあるのでしょうか。その違いや、それぞれの特徴について明確な答えを持っている担当者様は少ないのではないでしょうか。スピードの速いトレンドの変化によって、販促や広告ではいろいろな手法が使われています。この記事では、販促や広告について、まず今の時代に合った定義を行い、効果的な施策についてご紹介したいと思います。
まず、販促と広告の定義について見ていきましょう。販促と広告の境界線は非常に曖昧で、語られる文脈や視点によって諸説あります。この記事では、顧客接点でのチラシ・SNS広告・DMなど1つ1つの「点」としての施策を「広告」、それらを組み合わせた「線」としての施策を「販促」と定義します。つまり、販促と広告を別ものとして捉えるのではなく、同じ事象の異なる側面として捉え、一体的に施策を考えることに重きを置きます。
近年、販促や広告において、画一的なマス的手法は通用しなくなりました。モノを買えることが当たりまえの時代、消費者は企業に対してモノではなく、モノからもたらされる「体験」を求めるようになったことは広く知られています。「体験」は顧客一人ひとりの内面に生じ、感じられるものなので、当然のことながら1つとして同じものはありません。この多様化が、従来の販促や広告が通用しなくなった理由です。では、どうしたら多様化した顧客を維持し、より良い関係を築いていけるのでしょうか。
多様化した顧客に対応するための従来の方法として、性別や年代、職業などの属性での分類(セグメント)があります。では、例えば「20代女性」「ミレニアム世代」「50代男性」と聞いて、皆さんはどんな人を思い浮かべるでしょうか。「20代女性」「ミレニアム世代」「50代男性」といったセグメントでひとくくりにできるほど、人は単純ではありません。つまり、このような属性によるセグメントでは、多様化した顧客を捉えることはできません。属性でひとくくりにされたメッセージに、各顧客は強い違和感を覚えます。顧客が多様化する中で最適な顧客体験を提供するには、各顧客の価値観を理解し、それに合った商品紹介やメッセージ訴求などのコミュニケーションをとることが重要になってきます。このように「価値観」をキーにしたコミュニケーションをとることを「パーソナライズ」と言います。
顧客一人ひとりの価値観に沿った「パーソナライズ」で顧客体験を最適化することが、これからの販促や広告の施策に求められます。そのためには、顧客コミュニケーション、データ収集、感情に着目した企画立案、そしてそれを実現する環境が必要になります。当グループでは、これらすべてのフェーズを一貫してお手伝いすることができます。価値観を起点に顧客との関係性を大事にした広告・販促施策は、ぜひ当グループにお任せください。分析、企画立案、デザインのプロで構成されたチームが、貴社の顧客体験向上のパートナーとしてお手伝いさせていただきます。