2022/08/31
One to Oneマーケティングは、顧客の趣味嗜好や行動履歴などに合わせて一人ひとりに最適なマーケティング活動を行うことです。従来のマスマーケティングは、「顧客」という集団全体に向けた施策により全体の利益拡大を目標としていましたが、One to Oneマーケティングでは、一人ひとりの“個”客に向けた施策により「“個”客の満足度/生涯価値」の向上を目指し、その結果として継続的な利益拡大を目標としています。
目次
ディノス・セシール(大手通販)は、紙のダイレクトメールを活用したOne to Oneマーケティングを実施しています。ECサイトのカゴに入っている商品を、24時間以内に印刷して発送するという施策です。カゴに入っている商品は人それぞれ異なるため、一人ひとり違う商品が印刷されて届く、という事がマスマーケティングと違うポイントです。実際に受け取った顧客は、受け取っていない顧客に比べてその商品の購入率が20%ほどUPしているようです。
次は、MA(マーケティングオートメーション)ツールなどの機能として付帯している一般的な手法と、その課題についてお伝えします。
レコメンデーションとは、ショッピングサイトでよく見かける、「あなたへのおススメ」機能です。基本的には商品ごとに「Aを買った人にはBをレコメンドする」というようなシナリオを作成します。複雑なものでは、「顧客ごとの購買履歴や属性データをAIに入力し、需要予測商品を見つけ出してレコメンド」することもあります。
よく見られる懸念点としては、レコメンド商品が最近買った商品と類似してしまったり、女性だけど男性物ばかりをレコメンドされたりなど、不自然に感じられてしまうことが多いことです。
パーソナライズされたメールを送信する機能を、多くの企業が導入しています。顧客ランクに応じたクーポンや、閲覧した商品の購買を促進するメッセージなどが送られます。
この機能の懸念点としては、メールを開封してもらえる可能性が低いということです。メールの開封率は平均21%と言われています。たくさんの企業がメール配信を実施しているため、顧客のメールボックスの中で埋もれてしまう可能性が非常に高くなってしまいます。
では、顧客にきちんと情報を受け取ってもらうにはどうすれば良いのか。当グループではOne to Oneマーケティング施策の手法として、紙DMをおすすめしています。顧客の手元に届いた後、リラックスしたときに読んでもらえる紙DMは、自然体で受け入れられやすいツールです。
紙には信頼性や温かみなど心に響く要因がたくさんあります。メールの開封率は21%と先述しましたが、紙DMの開封率はなんと74%。Z世代の90%が紙DMには「デジタルにはない温かみや信頼性がある」と感じています。デジタルが当たりまえで育った若者ですら、「紙」には紙にしかないメリットを感じ取っているのです。また、個別QRコードを用いると、紙とデジタルそれぞれで伝える情報を区別することができるので、情報を詰め込みすぎず、閲覧者にとって伝わりやすいデザインを重視することができます。そしてQRを読み込んだデータとDMの宛先は個人ごとに把握できるため、いつ、だれがサイトに訪問したのかも把握でき、2回目の訪問時にPOP UP表示をしたり、アンケートを取ったりなど、閲覧者にとって優れたUIをご提供できます。
当グループが取り組んでいる紙DMの特徴は、先端の高速バリアブル印刷技術により、顧客ごとにコンテンツを変えたパーソナライズDMを大量に印刷できることにあります。パーソナライズを企画する過程にはデータ分析が必要で、データサイエンスとクリエイティブの知識を融合させて、お客様の感動を生み出しています。また、当グループオリジナルの自動One to One DMサービス「Pin-Pon DM」もご用意していますので、One to Oneマーケティングに関するご相談は、ぜひユニバーサルポストグループまで。